メモリ

iMac 2013 メモリ増設方法【全て写真付き】購入時の注意点も解説

今回は、Apple iMac Late 2013 27インチ のメモリ増設(交換)のお話。

すでに6年ほど前のiMacになりますが、写真や音楽の管理や実験用のVMを動かす用に使うには十分使えるため、普段のメインマシンはMacBook Proを利用しつつ、お家でがんばってもらおうと思い、奮発して16GB分のメモリをAmazonで購入して増設しました。

もともとは8GB換装の端末でしたので、最初の8GBに、新たに買った16GBを足して、合計で24GBメモリのマシンにする魂胆です。


発売された2013年であればまだよかったのかもしれませんが、いまの私の使い方としてはブラウザーでいくつもタブを開いたり、仮想マシンを2台同時に動かしたりすることもあるので、やはり8GBメモリでは厳しいです。



仮想マシンを立ち上げているわけでもないのに、すでに大半を消費中。。24GBになればだいぶ余裕が出てきます。


というわけで、まずは増設メモリの購入ですが、

Appleの公式サイトのiMacのメモリ仕様を見ると、iMac (27-inch, Late 2013) のメモリは、PC3-12800(1600) DDR3 204 ピン SO-DIMM と書いてあるので、その規格に合うものを選ぶ必要があるのですが、実は落とし穴があります。


注意しないといけないのは、普通に、PC3-12800(1600) DDR3 SO-DIMM のメモリを探すと、1.5Vの通常電圧版と1.35Vの低電圧版が出てくるのですが、iMac 2013 の場合、低電圧版の 1.35V にしなければならないということです。(ちなみにこの低電圧版のほうが規格としては新しい規格になります)


出荷時に最初から付いていたメモリを見てみましょう。


よく見てみてください、PC3L-12800 と書いてあります。PC3-12800 ではなく、PC3L-12800 です。PC3L と書いてあれば、1.35Vの低電圧版ということになります。

マザーボードには、通常電圧版(1.5V)のメモリーにも低電圧版(1.35V)のメモリーにも両方対応しているものもあります。iMac 2013のマザーボードが実際どうなのかはわからないのですが、もともとAppleが出荷時に搭載させているメモリが低電圧版であれば、消費電力も少ないわけですし、増設(交換)する際に選ぶメモリも低電圧版を選んでおくのが安全だと思います。(アップルストアの店員さんにも確認済みです。Apple公式サイトにもこのあたりまで詳しく書いておいてほしいですよね・・・)
1.5V版のメモリだと、不具合が起きる場合もあるでしょうから、16GBとなると、それほど安い買い物でもないですし、確実に動作したのがわかる製品を購入されることをオススメします。

ちなみに、今回私がAmazonで購入して、実際に増設してちゃんと動作した商品は、この、「シリコンパワー 1.35V(低電圧) DDR3L 1600 PC3L-12800 8GB x 2枚 204pin Mac対応」です。





これは後述する「デュアルチャネル」キットということで同じ規格の8GBメモリが2枚入って合計16GBとなる商品です。シリコンパワーのメモリモジュールは、永久保証も付いているので安心ですしね。


さて、対応メモリが準備ができたら、早速増設していきましょう。

まず、iMacの背面から電源ケーブルを始め、キーボードや周辺機器などすべてのケーブルを外して、5分〜10分ほどクールダウンさせます。

その後、画面が割れないように柔らかいものを敷いた上に画面を乗せる形でiMac本体を倒します。

電源コードの差し込み口のところに楕円のボタンがあるのですが、これがメモリスロットにアクセスするための蓋を開けるボタンです。


かなりぎゅっと押さないと開けにくいのでがんばって力を入れて押すと、蓋が上がってきます。蓋があがったら指で蓋をこじ開けます。壊れないか心配になるでしょうが、多少思いっきりやってもOKです。



ちなみに、この硬いボタンを押すとどうなっているかというと、



そう、蓋の部分を押し上げているだけなのです。


iMac Late 2013(27inch)のメモリモジュールにはこうやって簡単にアクセスできます。

4つのスロットがあって、出荷時の4GBメモリが2つ挿さっているのが確認できます。




外した蓋がこちらなのですが、背面にメモリの外し方が図解してあります。



というわけで進めていきましょう。

まず、このメモリースロットを固定している両脇のグレーの部分をそれぞれ外側に開きます。

そうすると、手前に引き上げられるようになりますので、ゆっくり引き上げましょう。(ほんの少し引き上がるだけです)


スロットが引き上げられたら、いよいよ増設モジュールを挿す手順となりますが、ここで、先ほどちょっと書いた「デュアルチャネル」というのを簡単に説明しましょう。

デュアルチャネルとは、同じ規格で同じ容量のメモリを2枚1組でメモリースロットに挿すことで、CPUとメモリの処理を効率化し高速化するという技術のことです。

iMac 2013 のマザーボードはこのデュアルチャネルに対応しているため、もともと出荷時に8GBメモリが換装されていたこのiMacも、4GB x 2 というように2枚1組になってデュアルチャネルの恩恵を受けるような形で提供されています。

したがって、新しく追加で購入したメモリもデュアルチャネルで動作させたほうがいいのですが、その際に挿し方に注意点があります。

iMac 2013 の場合、デュアルチャネルとして動作させたい場合、下の写真でいうところの、赤いところ同士が同じ規格・容量のメモリ、青いところ同士が同じ規格・容量のメモリにしなければなりません。つまり、メモリスロットの 1番目と3番目が同じもの、2番目と4番目が同じものでなければなりません。




出荷時に換装されているメモリをみると、②と④に1枚ずつというように、1つ飛びに挿さっているのがわかると思います。



新しく購入したメモリモジュールを挿しましょう。メモリには裏表、左右がありますが、iMac 2013 の場合は、このメモリの端子のところの溝が中央より右側に来るような方向で挿せばOKです。




空きスロットになっていた、先ほどの①と③のスロットに1枚ずつ挿します。挿すときは指でグッと下まで押し込んでください。ちゃんと指し込めたらグッとはまった感触が手に返ってきます。
(しっかり装着できていないと、最終的に電源を入れた時にビープ音がなってOSが立ち上がりませんので、慎重にしっかり行いましょう)




メモリがスロットに綺麗に挿しこめたら、元の通りに戻すため、スロット部分全体を押し倒して、グレーの部分を内側にカチッというように押し込んで固定させます。


そして、蓋を閉めます。



蓋がしっかりしまったら、電源コードやキーボードを繋いで、電源を入れましょう。

メモリがしっかり換装できていない時は、電源ボタンを押してすぐにビープ音が3回ずつ鳴るのが続きます。OSすら立ち上がらずにビープ音3回が鳴る場合は、もう一度蓋を開けてメモリモジュールを付け直してみてください。

実は私は何度かビープ音がなりました。もしかしたらメモリが合わなかったのかと最初思いましたが、そうではなくて単にちゃんと換装できていなかっただけでしたので、しっかり挿したほうがよさそうです。

OSが正常に立ち上がったら、メモリの容量を見てみましょう。


24GBメモリに大幅アップです!若干もっさり感があったブラウジングもだいぶ快適になりました。

これで、もうしばらく実験用のMacとして活躍してくれそうです。


というわけで、iMac Late 2013 27インチのメモリ増設時は、低電圧版のこれが安心と思います。

シリコンパワー 1.35V(低電圧) DDR3L 1600 PC3L-12800 8GB x 2枚 204pin Mac対応

DELL Vostro 3500 をSSDに換装!メモリ増設・分解してファンまで交換

お久しぶりです。

以前書いた Dell Inspiron 14のHDD→SSD換装の記事が好評だったので、今回は同じ DELLの Vostro 3500 を分解して、内蔵HDDをSSDに交換する手順をご紹介します。さらにCPUクーラー、ファンの交換まで行いますので、ファンが不調な方は最後までお読みください。


ちなみに、今回はデル Vostro 3500 を例にした手順ですが、同じシリーズの Vostro 3400 とか、Vostro 3700 SSD換装方法としても使えると思います。

ちなみにこの分解修理した Vostro 3500 は最初に搭載されているメモリ4GBでしたので、8GBにしました。メモリーも増設・交換は非常に簡単ですが、型番を間違うと合わずに動かないケースもありますので注意が必要です。選び方もあとで詳しく書いていますので参考にしてください。


さぁ、筐体はこれです。数年前の端末になりますが、CPUは Core i5 ですし、メモリ増設やSSDへ交換を行えばまだまだ現役でバリバリ使えるので買い替えなんてもったいないですよ。メモリもSSDも安いですからね。


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分解方法というか、メモリ交換とSSD換装だけなら、分解とまではいかないのですが、最終的に今回の記事ではマザーボードを外すところまでやりますので、それを想定してネジなどを外していきます。

裏返しにして、印をつけたところのネジを外していきます。バッテリーは、リリースラッチをオープン方向に移動させて、上にスライドさせれば外れます。

ちなみにメモリ増設とSSDの取り替えだけなら、水色で示したところだけを外せばOKです。


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手前の方の二つはゴムが付いてますので、それをマイナスドライバーとかでとってその中のネジを回して外してください。

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ネジは小さくてなくしやすいので、私はマスキングテープで穴のすぐ近くに貼り付けるようにしています。こうすると後で組み直す時もわかりやすく、紛失しにくいですのでオススメですよ。

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水色の箇所のネジを外すと、ベースカバーが外れるようになります。ベースカバーを外すと、メモリ部分とハードディスク(HDD)、そして無線LANカードにすぐにアクセスできるようになっています。簡単に交換できるようになっていますね。

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まずはメモリです。メモリは2枚重なるように挿さっています。この留め金を両サイドに軽く広げると、すぐにメモリが立ち上がります。


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これをそのまま引き抜けばいとも簡単に外すことができます。

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さて、ここで増設メモリにどれを選ぶかですが、Dell Vostro 3500, 3400, 3300 に最初から搭載されているメモリのタイプは、
モジュールタイプは、SODIMM で、規格は、PC3-8500 DDR3 SDRAM 1066MHz Non-ECC です。


個人的には、いま4GBメモリの方が8GBに増やすなら、このトランセンドのノートPC用 4GBメモリ(PC3-8500 DDR3 1066) あたりがお手頃で評価も高く信頼性もあるのでいいと思います。8GBにする場合は2つ必要ですね。(一応、購入時は自己責任でおねがいしますね)



余談ですが、一応公式には PC3-8500 となっていますが、PC3-10600 を挿しても実際にこのVostro 3500では動きました。ですので、手元に PC3-10600 の4GBメモリが余っていればそれを試してもいいと思います。ただしこちらも自己責任でお願いしますが、私の方で動いた実績のあるものは、PC3-10600S 1Rx8 のSamsungのメモリでした。ただ、前述したトランセンドの方が無難とは思います。。



メモリの選定も終わったところで、新しいメモリの挿し方ですが、それは以下の通り。コネクター部分を差し込んだら後は、カチっと鳴るまで下に軽く押し込むだけです。超簡単ですね!


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続いて、ハードディスクからSSDへの交換方法です。

ハードディスクを固定しているネジを二つ外します。

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「PULL」と書いてある黒いベロをつまんで上に引き上げるとあっさりとハードディスクが取れます。


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両サイドにあるこのネジを外すと、ハードディスクが取れますので、2.5インチのSSDに交換すればOKです。


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ここで、SSDの選び方ですが、出荷時に換装されているのはHDDなので、せっかくSSDにして超高速PCにグレードアップするなら、高性能でコスパが良いSSDにすべきです!

Dell Vostro 3500にSSDを換装するにあたって、私がオススメするのは、このめちゃくちゃ速い Samsung SSD 850 EVO です!


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(写真は250GBの方を写しましたが、正直最近SSDの価格も相当下落してきたので、上記写真のリンク先にある500GBの方が絶対いいですよ。SSDは需給バランスによって価格変動もありますから安い時に買っておいた方がいいですし。)



一つ前のモデルで 840 EVO というのがあります。これも非常に良い製品でしたが、この 850 EVO は、3D V-NAND という新しいテクノロジーが使われてムチャクチャ速いです!

前世代の840 EVO と 850 EVO では、速度の面でこそそこまで差はないのですが(もちろん850のほうが速いのは速いですが体感するレベルではないと思います)、一番の売りは耐久性がアップしているのと書き込み時の消費電力が少ない(これはPCのバッテリーの持ち時間に影響があるので実は重要)があるのです。

価格はどうかというと、840 EVO も 850 EVO はそんなに変わりません。ということで850 EVO が絶対おすすめですね。大事なデータが入るSSD、耐久性は絶対重要です。ちなみに、5年保証も付き!

850 EVO にもいろいろ種類があるのですが、この Samsung SSD 850 EVO ベーシックキット でほとんどの方は十分ですしコスパもいいです。


薄さもわずか 7mmです。(SSDを交換する際、厚みを見るのも大切です。特に薄型ノートPCのハードディスクを交換する際、もともと換装されているHDDは薄くすぎて、買ったSSDが厚いため無駄になった経験もありますので。泣)



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というわけで、ハードディスクを外した時の手順の逆を行い、SSDを取り付ければ、無事高速マシンの出来上がりです!!



ここからは、CPUクーラー、ファンの交換をする方向けの手順です。Vostro 3500, 3400 では、ファンが不調になるという口コミも多いです。実際に私が今回取り扱った端末もカタカタ音がなるようになって、おそらく回っていないのかPC内に熱がこもって熱暴走して電源が落ちる現象が出てしまいました。

というわけで、以降はがっつり Dell Vostro 3500 分解修理変ということで、マザーボードを外すところもご覧いただければと思います。
長くなるので写真中心でいきます。



まずは、DVDドライブを外します。ネジを一つ外して、側面からDVDドライブを引き抜きましょう。ネジのところにプラスドライバーを差し込んで引き抜くのを手伝ってあげるとさらにやりやすいと思います。


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ドライブが入っていたところにある二つのネジを外します。


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無線LANカードを外します。ネジを一つ外した後は、アンテナケーブルが二つ留まっているので、それを引き上げて外します。


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無線LANカードが立ち上がるので、引き抜きます。


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コイン型バッテリーのケーブルをマザーボードから外します。

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次にキーボードを外します。

ちょうど、ファンクションキーの、F2,F6,F10,そしてPrintScreenのキーボードのあたりにツメがあるので、そこにマイナスドライバーなどを差し込むなどして外します。


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キーボードとマザーボードは平面コネクターでつながっているので要注意です。

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平面コネクターはデリケートなので外す際は注意しましょう。

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ほとんどの平面コネクターは以下のように、立ち上げたらすぐに外すことができます。

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Dell Vostro 3500, 3400 を分解すると、平面コネクターをいくつか見ることになるのですが、マザーボードまで外すとなるとほぼ全ての平面コネクターを外す必要が出てきます。残りは以下の4つです。

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まず一つ目。


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二つ目。


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三つ目。


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四つ目。


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続いて、マザーボードとパームレストを接続しているネジを外します。


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ここまでくればパームレストが外れます。下の写真の矢印のところ付近に適当にマイナスドライバーなどを差し込んで、パームレストを外して浮かせるようにしましょう。

そうすると、パームレストが完全に外れます。


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マザーボードを外す際に、アンテナケーブルが表側から裏側に入っているのが邪魔になるので、この穴から表側に引っ張り上げておきます。


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ディスプレイケーブルや、その他のケーブルを外します。


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マザーボードと背面カバーを固定しているネジを外すと、


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マザーボードが取れます。


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これがファンですね。

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ファンから異音がするということであれば、ここだけ交換すれば良いと思います。例えばこの、Dell Vostro 3400 3500 V3500 V3400 V3450 ノートパソコンファンとかを買って取り替えればいいでしょう。




CPUクーラーごと変えるのであれば、5つのネジを外せば、簡単に外すことができます。


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ただ、その前にファンのケーブルを取っておく必要がありますのでお忘れなく。


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無事、マザーボードからCPUクーラーが分離されました。

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今回は、完全に、Dell Vostro 3500, 3400 を分解修理する手順といった感じでしたね。ここまでくればもうバラバラです。
戻すのは、これまでやってきた手順を逆にすれば大丈夫ですので、写真を遡りながら組み立てていただければと思います


では今日はこの辺で。